消防本部予防課在籍時、わずか2年の間でガソリンスタンド火災や化学工場火災、そして不正軽油事案などが立て続けに発生。滅多に直面できない場面に遭遇した。また、消防本部警防課在籍中に「東日本大震災」が発生。派遣先の活動中、福島第一原発1、3号機の爆発にも遭遇した。青山氏は語る「仕事ってのはなぁ、先を読むんだよ!」「甘くないよ!我々の任務は何だ!」「訓練で出来ないことは本番でもできない」「甘くないんだよ、我々の仕事は」と語る青山氏は「消防は失敗が許されない」だからこそ、「このままで本当に良いのか、今、何かを変えなくては」と心に誓い様々な事に取組んできた。
青山氏が、在籍中に直面した2009年に起こった市内の高齢施設での火災。3棟が焼け、10人もの尊い命が奪われた。一方、11年には渋川広域消防本部の隊員の世代交代が進み、若手が増加。前消防長と青山氏を中心に、隊員の意識向上に向け、人材育成にも力を入れるとともに、消火方式の効率化に向けた検討を開始するなど、数多くの改革に努めてきた。
一切の妥協も許さず、最後まで諦めることなく取り組んだ結果、今では全国で知らない消防がいないほどの渋川広域消防本部を築き上げることが出来たのではないかと思う。そんな渋川広域消防本部は、一消防本部だけにとどまらず、全国各地から戦術を学びに来る隊員を積極的に受け入れ、指導して来られたそうです。
青山氏はこう話す、「全ては人です!私はどれだけ多くの人に助けられた事か、こうした人たちがいた結果、今の自分があります。人と人との繋がりは、本当にありがたいもので、感謝してもしきれないです。」と、熱く語ってくれました。
他にも多くのお話をお聞かせ頂きましたが、とてもこの場ではお伝えしきれませんので、宜しければYOUTUBEを視聴いただき、今後の消防活動に活かしていただければ幸いです。最後に、現在の青山氏は、消防で得た多くの経験を活かしNPO法人災害救助犬ネットワークの顧問として活動をしているそうです。NPO法人災害救助犬ネットワークについては前のページにてご紹介させて頂いておりますので、是非ご覧ください。