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消防をサポートするために活躍する人 パート4

鎌田修広 心・絆・体トレーナー

 皆さんこんにちは。FS・JAPAN阿久津です。鎌田さんには4回シリーズで1年間原稿を書いて頂きましたが、今回で最終回になります。鎌田さんの「最高水準の消防サービスを!」為になりますよ!ご一読ください。

体力診断で余裕力を備える

皆さん、こんにちは!ついに最終回。パート1でも宣言しましたが、日本の消防力を低下させないためにどうしたら良いか?公務災害防止も兼ねた体力管理システムを勝手に構築しましたので、しばし妄想にお付き合いください。

 

令和となり消防職員の段階的定年延長は現実的、65歳がフルタイムで働き、災害出場の可能性もあります。消防は体力が資本ですが、現地に配属された後に体力測定を毎年行う本部はごくわずか。しかも体力の維持向上は責務ですが勤務中の体力錬成は好意的に捉われず二極化が拡大。さらに近年は事務処理が増大し、訓練不足が深刻化、現場では少数精鋭が強いられますが休職者やメンタルヘルス不調で常に欠員状態。軽量化・機械化・自動化等だけでは補いきれず、余裕がないのです

 

そこで、毎年の健康診断と同様に全国の消防本部が統一した体力診断を行うことを提案いたします。内容は文部科学省が制定した「新体力テスト6種目+ロコモ度判定テスト」。公務災害防止で一番大切な体力要素のバランスが評価される内容であり、全ての種目が消防活動に直結しているのです。専門業者がデータを集計・分析後は評価や運動処方を記載したカードを個人にフィードバック。そこには必要に応じて県や全国のランキングが掲載され、体力錬成を継続するためのモチベーションにも繋がります。理想は国民平均値より3割程優れた体力(=余裕力)を備えておくこと。ガレージや訓練室で皆が一緒に実施することが重要。地域住民が見学している中で20mシャトルランができたら最高です。

 

全国の消防学校や本部では独自の種目が伝統のため、比較範囲が広がらず、狭い範囲で継続性も難しい…

競争ではありませんが消防力の見える化は絶対に必要なのです。

最高水準の消防サービスとは…

最高水準の消防サービスを!

 以下はエビデンスの一部です。

①消防活動能力を高めるには全身をバランスよく鍛えることが必要条件
②運動を継続して行っている者は、消防活動能力が顕著に高い
③体力測定と消防活動能力テストの成績は有意な相関関係が認められた
④体力・運動能力は40歳で顕著に低下、60歳で筋力も急激に低下
⑤消防活動能力(ホース搬送等)は、結索等の技術性の高低に関わらず、40・50歳代で顕著に落ちる等々

以上、耳の痛い内容もあったと思いますが、最高水準の消防サービスを提供するために現実を受け止め、今すぐにでもできる持続可能な行動を起こしませんか。最終的な妄想は消防団員と一緒に体力診断を行い、顔の見える関係性を構築。その後は署所のトレーニング室をルール化した上で消防団員と共有することができたらベストです。団員加入促進の一助になるかも?
 退職後も生涯現役で地域防災力向上に尽力を注いでいただきたいので、ご自分の健康・体力に過信することなく、謙虚に向き合ってみましょう。
 日本の未来を守るために…

プレゼン用資料は
既に完成済み(笑)

余裕力を見える化した
データ

貯筋は40歳以降、
顕著に減るのだ!

消防としての責務を果たすために体力診断を
やるのは今なんです!!!

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