皆さん、こんにちは!ついに最終回。パート1でも宣言しましたが、日本の消防力を低下させないためにどうしたら良いか?公務災害防止も兼ねた体力管理システムを勝手に構築しましたので、しばし妄想にお付き合いください。
令和となり消防職員の段階的定年延長は現実的、65歳がフルタイムで働き、災害出場の可能性もあります。消防は体力が資本ですが、現地に配属された後に体力測定を毎年行う本部はごくわずか。しかも体力の維持向上は責務ですが勤務中の体力錬成は好意的に捉われず二極化が拡大。さらに近年は事務処理が増大し、訓練不足が深刻化、現場では少数精鋭が強いられますが休職者やメンタルヘルス不調で常に欠員状態。軽量化・機械化・自動化等だけでは補いきれず、余裕がないのです
そこで、毎年の健康診断と同様に全国の消防本部が統一した体力診断を行うことを提案いたします。内容は文部科学省が制定した「新体力テスト6種目+ロコモ度判定テスト」。公務災害防止で一番大切な体力要素のバランスが評価される内容であり、全ての種目が消防活動に直結しているのです。専門業者がデータを集計・分析後は評価や運動処方を記載したカードを個人にフィードバック。そこには必要に応じて県や全国のランキングが掲載され、体力錬成を継続するためのモチベーションにも繋がります。理想は国民平均値より3割程優れた体力(=余裕力)を備えておくこと。ガレージや訓練室で皆が一緒に実施することが重要。地域住民が見学している中で20mシャトルランができたら最高です。
全国の消防学校や本部では独自の種目が伝統のため、比較範囲が広がらず、狭い範囲で継続性も難しい…
競争ではありませんが消防力の見える化は絶対に必要なのです。