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消防をサポートするために活躍する人 パート3

鎌田修広 心・絆・体トレーナー

 皆さんこんにちは。FS・JAPAN阿久津です。今回で3回目となる「守るために今」は、近年多発する、台風、河川氾濫、地震、津波と言った、自然災害への取組み及び心構えについて、どう考えるかを鎌田氏にお話をお聞かせいただきました。

退職届提出の4日後に東日本大震災

皆さん、こんにちは!初回は「消防筋肉」2回目は「消防メンタル」今回は「防災道徳教育」です。東日本大震災後の日本を考えた時、中心軸に「防災」を構え、3刀流教育技法で日本の備えに貢献する会社を設立、今では企業防災・地域防災・幼稚園や保育園での防災教育等に従事しております。「防災」というキーワードが運命にも感じている理由の1つに実はこんな出来事があったのです。退職届を提出する直前でしたが、阪神・淡路大震災の震源地に近い町として知られる淡路島の北淡町(現:淡路市)を訪ねました。理由は全世帯の6割が全半壊し、多くの方が生き埋めになりながら、地元消防団を中心とした住民の協力で尊い命が救われた地域なのです。
 「なぜそのような絆があったのか」 という疑問が在職中ずっと頭の中にあり、車で訪問した私の目にパーンと飛び込んできたのは、なんと「道徳教育推進の町」というボロボロの看板だったのです。
 この町では、生命の尊さや助け合いについての教育が重視されていたのです。自分の探し求めていたものは、まさに“これだ”と直感しました。その日を境に「防災」は「道徳教育」とセットなのだという確信が生まれたのです。
 実は現役時の防災指導や防災講演会は集団に対し一方的に知識や技術を伝える傾向があり、ある意味もったいない…責任は問われませんが後悔が残るのです。防災・減災アクションを起こしてくれるよう結果を出すためにどうしたら良いか悩んでいる中での
新たな概念でしたので、頭の中に誕生した瞬間は、今でも鮮明に覚えています。今後も「防災道徳教育」のタネを全国にまき続け、実るまで信じて行動していく覚悟です。

米国のベストセラー防災書に学ぶ

防災道徳教育のタネを全国に!

NASAの工学博士・アーサー・T・ブラッドレー氏の『自分と家族を守る防災ハンドブック』によると、「防災は恐怖や強迫観念ではなく、愛情と配慮を動機として取り組むべき」であると書かれていました。つまり、「大切な人やモノを守りたいとい
う利他的なエネルギーを活用し、自ら率先して行動を起こすことで、災害時の生存率を1%でも高めていこう」とすることが、私が追及している「防災道徳教育」なのです。2年前からチャレンジしている「江の島強力(ごうりき)プロジェクト」も「防災道徳教育」の一環です。
 強力とは運び屋のことで、昔は「気は優しくて力持ち」というおもてなしの象徴でした。地元江の島は階段が多く、車いす利用者は、自力での観光や避難が困難な状況です。そこで、「けん引式車いす補助装置」を活用しチームで力を合わせた所、健
常者と同じ時間で頂上チャレンジに成功したのです!最終的には地元の方々が望んでいるように文化として根ざすまで諦めずに取り組んでいきます。(参考動画:YouTube「江の島強力プロジェクト」)

この看板から
「防災道徳教育」が始まった

消防学校に掲げられた
「備」の書

江の島強力プロジェクトの様子

海抜60mの頂上に到着!
往復約400段を完全制覇!

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