皆さん、こんにちは!初回は「消防筋肉」、今回は国土強靭化「ナショナル・レジリエンス」という言葉をご存知でしょうか。
国の土、つまり国を支えている土壌を強くてしなやかなものにしていきましょう!という意味。耐震→免震→制振という時代の流れと同様、強いという概念は固まった土から常に柔らかく耕している状態のことに変化しました。
一方的に踏み固めたり、何もしないで放置すれば、土壌は荒れ持続的に作物が育つことはできません。同様に人が育つための教育や研修の分野でも「レジリエンス」というキーワードが注目されています。私は勝手に国民強靭化と解釈していますが…「回復力」「復元力」「弾力性」とも訳され、ストレス等外的な刺激に対する柔軟性を表す言葉です。
心も体も人間関係も柔軟性が大切… 限られた狭い世界で凝り固まった思考(固くなった土壌)に対して様々な気づきや刺激を与えながら脳ミソを耕し(味噌は毎日かき回すので…笑)化学反応を起こすことが必要です。
実は広いようで狭い消防業界でも多様な課題があり、独立後は全国各地の様々な立場の方から現状を伺うことができました。そのような中で一番多かったキーワードが「メンタル」。
上司や部下の人間関係だけでなく組織運営も、皆悩んでいるという実情でした。現地の方々の要望を踏まえ、私にできることは何か数年間自問自答した結果、消防業界に特化したアプローチで、メンタル・タフネスやコミュニケーション・マッスル及びチームビルディング等を1冊の本にまとめ、テキストとして活用していただくことに行き着きました。
それが、イカロス出版から2017年5月に発売された「消防メンタル」なのです。