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姫路市消防局「姫消式消火システム」

1つの設定で木造建物から高層ビル火災まで万能に対応!

姫路市消防局「姫消式消火システム」専用ホースバッグを共同開発!

 「姫消式消火システム」とは、木造建物火災や高層ビル火災等のあらゆる建物構造・出火階で発生する火災に対し、「小隊長セット」という独自のツールを駆使することで、限られた人員でも迅速かつ適切な筒先配備を可能とする、姫路市消防局が考案したホース設定・延長方法のシステムである。
 このシステムの構築にあたっては、消防・建築関係法規を研究し、それに適応する様々なホースの設定方法、搬送方法、延長方法を検討、検証を繰り返し実施した。
 そして、それを実現させるための要が、先述の「小隊長セット」である。このセットは、ノズル付40㎜1本用ホースバッグと、分岐金具付65㎜1本用ホースバッグで構成する。
 経験豊富な小隊長が、この「小隊長セット」を出火場所や出火階まで搬送し、筒先・分岐配備位置を決定することで、効率的なホース延長と効果的な筒先配備を可能とする。

  このシステムの運用に際し、当初は姫路市消防局職員が廃棄ホース等を使って手作りのホースバッグを作成し、検証訓練・現場対応を行っていた。
 しかし、手作りのホースバッグでは耐久性や全消火隊への配備等の問題があることから製品化が必要との声があり、当社へ製品開発のご相談をいただき、共同開発がスタートした。それと同時に、隊員が使用する65mm2本用ホースバッグの改良も行った。平成29年11月に相談をいただいてから、打ち合わせ、試作品の制作、実践訓練、修正を重ね「姫消式消火システム」専用ホースバッグが完成、令和2年5月から姫路市消防局全消火隊での運用が始まった。

打ち合わせの中でサンプルに見せていただいたホースバッグは廃棄ホースや廃棄シートベルトを利用し制作されたものであった。創意工夫の詰まった「姫消式消火システム」の原点である。

手作りのホースバックをベースに新型ホースバックの開発を開始

姫路市消防局仕様ホースバッグ

40mm1本用ホースバック(M巻き)

M巻き収納

狭所巻き、島田折りのメリットを合わせ持った独自のホース巻き「M巻き」で収納。ノズルを接続した状態で収納し、直線延長、余長展開のどちらにも対応。

50-65mm1本用ホースバッグ(分岐バッグ)

菊水折り収納

菊水折で収納。分岐金具をホースバッグの上面に固定することで分岐金具の付け替えも容易にできる。カラビナとテープスリングをセットすることで立体延長時のホース落下防止も考慮。

50-65mm2本用ホースバッグ(分岐バッグ)

島田折り収納

姫路市消防局仕様は、当社のホースバッグⅡ50-65からノズル等の取付部分を外し、シンプル化した。持手を両側に付けることで左側右側のどちらで搬送しても安定してホースバッグを保持することができる。

ホースバッグⅠ型(40mm1本+ノズル)M巻の特性

直線延長

分岐金具にホースを接続し火点へ向かうだけで捻れのない直線延長が可能。

余長展開

ホースバッグには、予めホース巻きに使う目安線を明示しており、それに基づきホース巻きをすることで共用廊下幅1.2mのスペースで余長展開しても折れが生じないように設計されている。

ホースバッグⅡ型(65mm1本+分岐金具)の特性

ホース吊り下ろし延長

連結送水管が設置されていない中高層建物火災では、出火階に「小隊長セット」を搬送し、Ⅱ型ホースバッグの65mmホース1本を吊り下ろす立体延長も可能。

ホース吊り下ろし延長

■ 後方引き

ホースバッグ内の余剰ホースは折り返し部分の束のうち、真ん中の1本を後方へ引くことで迅速な余長処理が可能。

■ コイルメゾット・スタンディングメゾット

連結送水管使用時には、余剰ホースを円滑にコイルメゾット・スタンディングメゾットで管理することが可能。

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